なぜ「rootis」は生まれたのか
暮らしには、ほんの少しの“余白”が必要です。
慌ただしく過ぎていく日々の中で、置き場に迷わない家電ラックや、静かに佇む収納家具があるだけで、心の呼吸がふっと軽くなる瞬間があります。
rootisは、そんな「暮らしの余白」をデザインするために生まれたブランドです。
しかし、このブランドの誕生には、足立製作所が長い時間向き合ってきた課題と、未来を変えるための強い意志がありました。
卸売やOEMを中心に発展してきた足立製作所ですが、ある時期から「自分たちの技術をどう活かすのか」「足立らしさとは何か」という原点に立ち戻る必要が出てきました。
大量生産の裏方として動くだけでなく、ものづくりの主体として“思想”を届けるブランドが必要とされていたのです。
rootis という名前に込めた意味
rootis(ルーティス)。
名前の由来は「root=根/基礎」+「is=存在」。
暮らしの基盤に静かに寄り添う存在でありたい。
派手さよりも本質を大事にしたい。
どんな空間にも自然となじむような、普遍性のある佇まいを目指したい。
そんな価値観が、この名前には込められています。
西蒲区という地方の土地で生まれながら、地域性に縛られず、世界のどの暮らしにも溶け込める“静かなブランド”であること。それがrootisの理想像でした。
「余白をデザインする」という思想
収納家具の世界では、機能を“盛る”方向に発想しがちです。
しかし rootis は、あえてその逆を選びました。
- 空間をつくる
- 構造を見せる
- “足さない”ことを美しさとする
ものが増え、情報が増え、生活が慌ただしくなる時代だからこそ、暮らしの中に“静けさ”をつくることを使命にしています。
機能と情緒。
この2つを同じレベルで追求する姿勢こそが、rootisの核心です。
共創が生む、新しい足立製作所の姿
ブランドの魅力を育てるうえで重要なのが、外部パートナーとの共創力です。
UMENODESIGNは rootis の方向性を形にするうえで大切な存在の一つですが、ブランドの価値を広げているのは、その“座組みを構築する力”そのものです。
南魚沼産木材メーカーとの協働、アクリルメーカーとの連携など、
これまでの足立製作所では実現しなかった新たなコラボレーションが自然に生まれています。
金属加工メーカーという強固な基盤を持ちながら、
素材の枠を柔軟に超えていく企画力。
これこそが、新生・足立製作所の強みです。
広がるマテリアル、変わらない思想
現在 rootis は、ステンレスやスチール家具を軸にしながら、
木製パーツ、アクリルといった新しい素材にも挑戦しています。
(実は今後、さらに別のマテリアルの新作も控えていたりします…ここだけの話。)
素材の種類が増えても、「余白をデザインする」というブランドの核は変わりません。
むしろ、素材ごとの魅力を活かすことで、rootisらしさはより豊かに広がっていきます。
rootisの未来|静かな佇まいを世界へ
ブランド誕生から1年。
rootisはまだ若いブランドですが、暮らしにそっと寄り添う存在として確かな一歩を踏み出しました。
派手ではないけれど、確かな佇まいを持つこと。
空間に余白をつくり、心を整えること。
西蒲区という小さな地域から始まった挑戦は、
これからもっと深く、もっと広い場所へと向かっていきます。